人文社会科学研究科の森田桃子さんが字幕翻訳コンテストで特別審査員賞を受賞しました

卒業生
2022.2.24

鹿児島大学大学院人文社会科学研究科国際総合文化論専攻博士前期課程1年の森田桃子さんが、第7回デモクラシー・ナウ!学生字幕翻訳コンテストにおいて特別審査員賞を受賞しました。このコンテストはニューヨークの独立放送局Democracy Now!の日本語サイトが2015年から主催しているものです。

森田さんは昨年法文学部人文学科多元地域文化コース欧米言語学群を卒業し、博士課程前期課程に進学。大学院では英語・言語学を専攻し、スティーブン・コーダ先生のもとで主に映画の英語字幕について研究しています。

副賞の上岡伸雄氏の共著を手に

新型コロナウイルスにより大学でも多くの授業がリモート形式で行われる中、世界では新型コロナウイルスについてどのように報じられているかに関心を持ち、ワクチン特許の適用免除を扱ったニュース動画を翻訳の課題に選びました。

「翻訳作業では、動画編集ソフトを活用し、実際の動画に言葉をのせて作成しましたが、映像や話し手のキーワードに沿った言葉選び、さらに伝えたいことの核心がぶれないような文章の組み立て、時間・字数制限とのバランスなどに注意しました。具体例としては the interconnectedness of the world を直訳すると「世界の相互連結性」となりますが、「世界の絆」と訳すなど、日本の視聴者の心に少しでも響く表現を意識しました。」                               

「今回このような賞を受賞することができて大変光栄に思います。日頃の大学の先生方からの教えや今まで学んできたことがこの結果につながったと思うと、先生方に感謝の気持ちでいっぱいです。
コロナ禍で直接海外に行く機会が失われ、映像やニュースなどで情報を得るニーズが高まっている状況にあって、字幕翻訳の重要性がさらに高まっていると思います。字幕翻訳は単なる英語から日本語への変換ではなく、時代背景や世界情勢など様々な知識を必要とする奥の深いものだと感じていますので、私自身これから幅広く知識を深め、翻訳を頑張りたいと思います。」